将棋の序盤における戦法の分かれ道は居飛車にするか振り飛車にするかです。
居飛車でスタートしたものの結果的には振り飛車になった、
またはその逆というのもなくはないですが、級位者のうちは
居飛車か振り飛車かを決めてかかったほうがいいでしょう。
いろんな戦法を試すうちに、居飛車のほうが合っているのか
振り飛車があっているのかはわかってくるものです。
今回は居飛車のほうが指しやすいなという人が読むと良い本を
紹介していきます。
角換わり
「角換わりばかりでつまらない」という棋士がいるぐらい、
プロの棋士でも多く指されているのが「角換わり」です。
76歩、34歩と角道をお互いに開けた時に一手損してもビシッと角交換をして
角を手持ちにしつつ、駒台に乗った角を打ち込まれるスキがないように
駒組みしていきます。
とはいえ、お互いの陣形が整う前に突っ掛けていくのが現代将棋。
必要最小限に陣形を作ったら即開戦するのが角換わり45桂という戦法です。
この角換わり45桂戦法を詳しく紐解いているのが
この書籍「進化する角換わり▲4五桂」です。
先手4五桂速攻を4つの型で徹底研究していきます。
角換わり▲4五桂は、先手を持った時に角換わりした後、ゆっくり駒組みさせないようにしたい人には
ピッタリな戦法です。
進化する角換わり▲4五桂 (マイナビ将棋BOOKS) [ 北島忠雄 ]価格:1694円 (2024/8/20 06:17時点) 感想(0件) |
右四間飛車
先手にしても後手にしても、どちらかが角道を閉じた時の選択する戦法の一つが右四間飛車です。
圧倒的破壊力! 藤森流なんでも右四間飛車 (マイナビ将棋BOOKS) [ 藤森哲也 ]価格:1694円 (2024/8/20 06:58時点) 感想(1件) |
破壊力抜群の右四間飛車についてプロ棋士藤森哲也先生が解説しています。
藤森先生のyoutube動画「将棋放浪記」と合わせて見ると良いでしょう。
相掛かり
角換わりでもない右四間飛車でもない時に、
お互い飛車先の歩を突いていく展開になります。
凄い相掛かり プロが教える5八玉型と6八玉型 相掛かりで勝ちたいすべての人に捧げる研究の集大成価格:1694円 (2024/8/20 07:06時点) 感想(0件) |
本書は相掛かりのスペシャリスト飯島栄治八段による戦術書です。
相掛かり先手番の2つの代表的な指し方である▲5八玉型と▲6八玉型について、その深い研究を惜しみなく披露したものです。
相掛かりを指す上でよく出てくる局面がほぼ網羅されており、相掛かりで勝ちたい方は必読の内容となっています。
飯島八段は本書について「今までの私の戦術書の中では最高の出来になったと自負しています」と語っています。
本書を読んで「凄い相掛かり」を身につけて、ぜひ実戦で試してみてください。
居飛車で行こうと決めた人へ
AIの判定では、振り飛車にしただけでマイナス点を背負ってしまいます。
プロの棋士なら、それでも振り飛車しかやなないと決めて
序盤のマイナス点を取り返すこともできるでしょう。
しかし級位者では、まずは居飛車速攻の戦法を身に着け
変化に対応していくのが肝要です。
今回ご紹介した居飛車戦法を研究して日々実践して行かれることをおすすめします。